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コロナ後の「シナリオ・プランニング」について-三倉功(認定事業再生士)

JCGReport_No.003


三倉 功(認定事業再生士)

新型コロナウィルス感染症流行によって、今まで見えなかったものが見えてくる場面がよくある。
事業承継・企業再建などの各々の組織には、なんらかの長期、中期計画がある。コロナウィルス感染症流行前の昨年末から偶然に、消毒剤の卸売りを始めた企業や偶然に、2年前に始めた経営研修企業(Eラーニング等)は、自粛期間にも関わらず、大幅な利益を上げている企業が存在している。存続が困難となっている企業経営者の言葉、「こんなことが起きるなんて想定外であった」と嘆いている発言とその利益計上企業経営者とは同列である。それは、自分の予想や制御とは関係のない偶然だからである。

 

経営者としての仕事が5年後、10年後、15年後に競争力のある企業にする事、企業の出口戦略を構築する事ならば、将来がどのように展開していくかを考えてみる事は必要不可欠である。競争激化の未来においてどんな挑戦が待っているのか、を理解しておく必要がある。正確に未来を予想できる道具を誰も持っていない。未来予想の中に出来事が起きる保証はない。また、その未来予想が正確でもない。だが、正確でなくてもいい。それなりに起きる可能性がありそうないくつかの未来像を描き、その未来が実際にやってきた時に、フレキシブルに対応するための準備ができている事が重要である。これが「シナリオ・プランニング」である。「シナリオ・プランニング」は、未来のビジネス環境を現在見えているものの変化として予測するものではない。確実に起きる一つの未来は存在せず、様々に異なる未来の可能性がどの時点にも存在すると考える。起きるかもしれない未来の様々な姿に自分の目を向けることに意味がある。そして、その知見によって柔軟で、思慮深く、より良い判断を下せるようになる。

「シナリオ・プランニング」の簡易的運用

① 構想力…あらゆる事態を構想する能力、「考えられない事」を考える力を付ける。
② 蓋然性を無視…事態の蓋然性(≒発生確率)は考えなくていい。
③ 対応策の適切性が全て…事態発生時の対応策が「適切か否か」が命運を左右する。

✽事業承継では、特に①が重要である。
(例えば、代表者の死亡、重要クライエントの破産、市場の喪失、法改正、天災など)

最後に、「変化こそが永遠の真実」。コロナウィルス感染症流行で発生したように、あっという間に姿を変えるこの時期に、思いがけない変化に備えるプランニングに価値がある。

当グループにはあらゆるスタッフが揃っていますので、解決に向けて様々な相談を承ります。

 

三倉 功(MIKURA ISAO)
認定事業再生士(CTP)
財務局長・経産局長認定 経営革新等支援機関
アール・エム総研株式会社 代表取締役
事業承継コンサルティンググループ 常務理事
日本ターンアラウンド・マネジメント協会員
日本リスクマネジメント学会員

530-0001
大阪府大阪市北区梅田2-2-2
ヒルトンプラザウエストオフィスタワー19階
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